京つう

アート/芸術  |京都府北部

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墨で洋画を描く 長い書の経験で培った線を絵画に籠めて !!  

2023年10月30日

造本装幀コンクール授賞式

造本装幀コンクール授賞式

造本装幀コンクール授賞式

9月22日東京・神保町の出版クラブにて
造本装幀コンクールの授賞式が行われました。
造本装幀コンクール授賞式

こういう機会でも無ければ来る事のない所。
素晴らしい機会を頂きました。
造本装幀コンクール授賞式

受賞作品として誇らしく展示して頂いていました。
造本装幀コンクール授賞式

名だたる方々が揃われている中、私達の「海の庭」が
文部科学大臣賞を受賞させて頂いた事を誇らしく感じます。
またスピーチでブックデザインの泉屋宏樹さんが言っていました通り
多くの方々のご尽力があって、本が形になりました事
出版、製本、印刷の会社の方々とお会いして改めて感じました。
ホントに大変だったそうです。(頭が下がります。)
造本装幀コンクール授賞式

担当して頂いた国書刊行会の方も含め
島根県立美術館で展示した際の制作メンバーが今一度集まる事ができました。
皆様本当にありがとうございました。おめでとうございます。

最後に
審査員からのコメントが授賞式で配られた冊子にありましたので掲載させて頂きます。
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島根の海辺で暮らす大竹民子氏の随筆集。 紡がれた文章からの「枯山水と水」の相反するイメージを巧みに融合させ、美 しい本に仕上げた。 龍安寺の砂紋を表す規則的な空押しの白いカバーに、墨の滲みが帯として重なる。 滲みは、深い藍色の表紙、見返しへと浸透し、 本文へ導いていく。天地小口 も藍に染められ本文ページとコデックスの背の白が浮き立 つ。 見え隠れする綴じ糸が愛おしい。 バーコードの対応も含め、 隅々に本づくりの誠実な熱意を感じた。
( 浜田桂子 )

帯に墨の滲みの広がりが3つ。 色は白と黒。 シンプルで、広 がる円の柔らかさと、硬質さが同居する。 龍安寺石庭の一部 を写し出した、と知って納得。
日本の石庭は思想だと思う。 透け感のあるカバー、 表紙、裏表紙までしみこむ墨の痕を表現し、奥行きを持たせたことにその思想を感じる。 チリを1ミリにしたところにも、研ぎ澄まされた日本的な美を表現し、ストイックな美を追求している。
( 中江有里)

魅力的な縦長の判型とコデックス装が本書に与える、片手で持って開ける安定感が実にいい。 テキストを上部に揃え下に広めの余白をとったレイアウトは、視線を上目に集中させ、読者の背をシュッと伸ばす。 また、本をめくる手が邪魔にならず、 ページと視線がスムーズに移動する。 紙の透け感を利用した 2枚のジャケットと本体に配された、タイトルと呼応する水墨調の表現が、 濃灰色の本文とともに本全体を貫き、本書を静穏なオブジェクトにしている。
( 寺本美奈子)
造本装幀コンクール授賞式




Posted by のぶよさん at 13:36│Comments(1)
この記事へのコメント
おめでとうございます!
これからも頑張ってくださいね。けん
Posted by guildguild at 2023年10月30日 21:07
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